過去形と現在完了形の違い

過去形と現在完了形の違い
Last Updated:2026/04/28(火)
現在完了形と過去形の違い:時間軸の所属を制する決定的な差異

この記事を読むことで得られる劇的な学習効果

現在完了形と過去形は、日本人英語学習者がもっとも頻繁に取り違える時制ペアであり、TOEIC・英検・大学入試・ビジネス英語のすべての場面で正答率を分ける核心的な文法事項です。本記事を最後まで読み終える頃には、文中のたった一語のキーワードを見るだけで、瞬時にどちらの時制を使うべきか判断できる実戦的な眼を獲得できます。

効果を実感するための下準備

まずは現状の実力を体感するために、AIが生成する実践問題に挑戦してみてください。「現在完了形だと思ったら過去形だった」「yesterday があるのに have 過去分詞を選んでしまった」という典型的な落とし穴に何度ぶつかるかが、本記事を読む前後の伸びを測る指標になります。
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文法理解が加速する理由

現在完了形と過去形の差異を理解すると、英語の時制システム全体の輪郭が一気に鮮明になります。

過去完了形・未来完了形の理解が連鎖的に進む

完了形の本質である「ある基準時点までの動作の成立」という概念を一度掴むと、had 過去分詞も will have 過去分詞も同じ枠組みで理解できるようになります。

時制の一致との接続が見える

主節と従属節の時制関係を扱う際、完了形と過去形の違いが分かっていないと「報告の伝達ルール」が腑に落ちません。本記事の理解はその前提となります。

仮定法過去完了の構造が腑に落ちる

仮定法過去完了は「過去完了形+would have 過去分詞」の構造で、現在完了の延長線上にあります。完了形の基準点感覚があれば仮定法も恐れる必要はありません。
She _____ in Tokyo since 2015.
since 2015 は「過去のある時点から現在まで」を示す
since + 起点を示す表現は、過去から現在までの継続を表す現在完了形と結びつく。過去形 lived では現在まで継続している意味が表現できない。

試験での圧倒的優位性

現在完了形と過去形の使い分けは、各種試験の頻出ポイントです。

TOEIC Part5での出題頻度

TOEIC Part5 では時制問題が毎回3〜5問出題され、その中でも have 過去分詞 vs 過去形の選択は最頻出パターンの1つです。

英検準1級・1級の語彙文法問題

英検上位級では、since、for、yet、already、ever、never などのキーワードを巧妙に隠した文で出題され、表面的な暗記では対応できません。

大学入試の長文穴埋め

共通テストや国公立二次の長文中の動詞の形を選ぶ問題で、時制の一致と組み合わせた出題が繰り返されています。
We _____ to Hawaii three times so far.
so far は「今までに」を意味する完了形のシグナル
so far、up to now、till now といった「現在までの累計」を示す副詞句は、経験の現在完了形と結びつく。過去形 went では「現在までの累計」というニュアンスが消える。

この記事の学習方法

本記事は3段階での学習を想定しています。第1段階は概念理解で、現在完了形と過去形がそれぞれ「どの時間軸に所属するか」を頭に入れます。第2段階は各章末の埋め込みクイズで即座に確かめながら読み進めます。第3段階は記事末尾の総合テスト30問で実戦的な総合力を測定します。読み流すのではなく、各クイズで一度立ち止まり、自分の判断根拠を言語化してから答えを見るのが定着への近道です。

現在完了形と過去形の根本的な時間軸の違い

現在完了形と過去形を正しく使い分けるために最も重要な事実は、両者が所属する時間軸が全く異なるという点です。過去形は過去の時点で完結した出来事を、現在から切り離して描写するのに対し、現在完了形は過去から現在へと連続する時間幅の中で動作を描写するという決定的な違いがあります。

過去形と現在完了形の違い

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過去形の本質

過去形は「過去の特定時点で起きた、現在とは切り離された出来事」を表します。文中で yesterday、last week、in 2010、ago など、過去の一点を指す表現と結びつくのが基本です。

基本構造

He visited Paris last summer.
She graduated from university in 2018.
動詞の活用形(visited、graduated)だけで時制を表し、現在の状況には言及しません。

時間軸のイメージ

過去形が描くのは「時間軸上の過去の一点」であり、その出来事は現在に直接つながる線として描かれません。話し手が現在から振り返って、過去の独立した一場面を切り取る感覚です。
He _____ his car last weekend.
last weekend は過去の特定時点を指す
last weekend のように過去の一点を指定する副詞句は、過去形と結びつく。現在完了形 has washed は明確な過去時点を示す副詞と共起できない。

現在完了形の本質

現在完了形は「過去のある時点から現在までの時間幅における動作の成立」を表します。have / has + 過去分詞という形で、過去と現在をつなぐ線を描きます。

基本構造

She has finished her homework.
We have lived here for ten years.
have / has は現在形であり、文の視点は常に「現在」にあります。過去分詞は動作の完了状態を示します。

時間軸のイメージ

現在完了形が描くのは「過去のある始点から現在に至るまでの時間幅」です。話し手の視点は現在に置かれており、その視点から過去を含む時間幅全体を見渡しているイメージです。
I _____ my homework already.
already は完了形と結びつく代表的な副詞
already、just、yet は現在完了形と共起する典型的な副詞で、現在の時点から完了状態を見ている。過去形 finished では「今もう終わっている」というニュアンスが希薄になる。

意味的・時間軸的な違いと使用場面

現在完了形と過去形は、それぞれ異なる用法の体系を持ちます。本章では4用法と過去形の主要用法を整理します。

現在完了形の4用法

現在完了形は伝統的に「継続・経験・完了・結果」の4用法に分類され、それぞれが「現在との接点」をどう表現するかで意味を作り分けます。

継続用法

She has worked here for five years.
過去のある時点から現在まで動作・状態が続いていることを表します。for + 期間、since + 起点が典型的なシグナルです。

経験用法

I have visited Kyoto three times.
現在までの累積的な経験回数を表します。ever、never、once、twice、three times、before などが共起します。

完了・結果用法

He has just arrived at the station.
動作が完了し、その結果が現在に影響を残していることを表します。just、already、yet、recently がシグナルです。
I _____ Mt. Fuji twice in my life.
in my life は人生の累計経験を示す
twice や in my life といった経験の累計を示す表現は経験用法の現在完了形と結びつく。過去形 climbed では特定の過去の一回を指す意味になり、累計の意味が出ない。

過去形の主要用法

過去形は4用法のように細かくは分かれませんが、文脈に応じて複数の機能を担います。

単発の過去の出来事

She called me yesterday morning.
過去の特定時点で起きた1回の出来事を表します。

過去の習慣的動作

When I was a child, I played soccer every day.
過去のある期間に繰り返し行われていた動作で、used to や would do との互換性があります。

過去の連続的な出来事

He entered the room, sat down, and opened his laptop.
時系列に沿って起きた複数の出来事を順序立てて描写します。
When she was young, she _____ in Osaka.
when she was young は過去の期間を限定する
when 過去形節は過去の特定の期間を限定し、主節も過去形を要求する。現在完了形は明確に過去に限定された期間とは結びつかない。

文構造における位置と役割

現在完了形と過去形では、共起する副詞句の位置や、節同士の組み合わせ方にも違いがあります。

共起する副詞句の位置

両時制で頻出する副詞は、文中での位置が概ね決まっています。

過去形と結びつく副詞の位置

yesterday、last night、in 2020、two days ago などの過去時点を指す副詞は文末に置くのが標準です。

現在完了形と結びつく副詞の位置

already、just は have と過去分詞の間に、yet は文末に、ever、never は過去分詞の直前に置きます。for 〜、since 〜 は文末が標準です。
She has _____ left the office.
hasと過去分詞の間に入る副詞は何か
already は have と過去分詞の間に挿入されるのが標準位置。yet は文末、yesterday や ago は過去形と結びつく副詞で現在完了形とは共起しない。

節同士の組み合わせ

従属節の中で過去形と現在完了形をどう使い分けるかも重要です。

since 節との組み合わせ

since I moved to Tokyo, I have made many friends. 主節は現在完了、since 節は過去形が標準です。

when 節との組み合わせ

When I arrived, the meeting had already started. when 節は過去形、主節は時間関係に応じて過去完了形を取ります。現在完了形は when 過去節とは原則共起しません。
Since he _____ to Japan, he has learned a lot about its culture.
since 節は過去の起点を示すので過去形
since が時間の起点を示す接続詞として使われる場合、since 節の中は過去形、主節は現在完了形になるのが定型。現在完了形 has come では「起点」が表現できない。

よくある誤用パターンと修正方法

日本人学習者が頻繁に犯す誤用を、誤と正の対比で示します。

過去時点を指す副詞と現在完了形を組み合わせる誤用

最も頻発する誤用は、yesterday や ago といった過去の一点を示す副詞と現在完了形を共起させてしまうパターンです。

yesterday との誤用

誤:I have met him yesterday.
正:I met him yesterday.
yesterday は過去の特定日を指すため、現在を視点とする現在完了形とは論理的に矛盾します。

ago との誤用

誤:She has graduated three years ago.
正:She graduated three years ago.
three years ago は3年前という過去時点を明示するため、必ず過去形を使います。
I _____ him at the party last Saturday.
last Saturday は過去の特定日を指す
last Saturday のように過去の特定日を指す副詞句は、過去形のみと共起できる。現在完了形は明確な過去時点とは原則共起しない。

経験の表現で過去形を使ってしまう誤用

「これまでに〜したことがある」という経験を述べる際に、過去形を使ってしまう誤用も頻発します。

経験の累計の誤用

誤:I went to Hawaii three times.
正:I have been to Hawaii three times.
人生における経験の累計を述べる場合は、現在完了形の経験用法を使います。過去形では「3回行った」という独立した過去の出来事の集合として響き、現在の経験値という意味が消えます。

ever / never との誤用

誤:Did you ever read this book?(時制が文脈と合わない場合)
正:Have you ever read this book?
「これまでの経験」を尋ねる場合、ever は現在完了形と共に使うのが定型です。
_____ you ever been to France?
ever は経験用法の現在完了形と結びつく
ever が「これまでに」の意味で経験を尋ねる場合、Have you ever 過去分詞? が定型。Did you ever 過去形? は文脈次第で可能だが、汎用的な経験質問は現在完了形が標準。

実践的な使い分けの判断基準

試験会場で瞬時に判断するための3つの判断基準を提示します。

第一の判断基準:時間を限定する副詞の有無

最初に確認すべきは、文中に時間を限定する副詞があるかどうかです。

過去時点を限定する副詞があれば過去形

yesterday、last 〜、〜 ago、in 2020、that day、then などが文中にあれば、迷わず過去形を選びます。

現在までの幅を示す副詞があれば現在完了形

since 〜、for 〜(期間)、so far、up to now、recently、lately、これまでに などがあれば、現在完了形を選びます。
She has been busy _____ last Monday.
last Monday を起点として現在まで続く
since は「過去の起点」から現在までの幅を示し、現在完了形と結びつく。on や at は時点を指すだけで、起点としての時間幅を示せない。

第二の判断基準:現在との接点の有無

副詞による限定がない場合は、文意に「現在との接点」があるかを判断します。

現在の状態に影響しているか

He has lost his keys(だから今鍵がない)→ 現在完了形。He lost his keys yesterday(昨日のこと)→ 過去形。

経験として現在持っているか

I have read this novel(今これを読んだ経験を持っている)→ 現在完了形。I read this novel last summer(去年の夏のこと)→ 過去形。
He _____ his wallet, so he can't pay now.
「だから今支払えない」が現在の結果
「過去の出来事の結果が現在に影響している」場合は完了・結果用法の現在完了形を使う。過去形 lost では現在の状況との因果関係が表現しきれない。

第三の判断基準:質問形式での使い分け

疑問文での判断は、聞き手が知りたい情報の性質を見極めるのが鍵です。

経験を尋ねるならHave you ever

Have you ever 過去分詞 〜? は累積経験を尋ねる定型表現です。

特定の出来事を尋ねるならDid you

Did you 動詞原形 〜? は過去の特定の機会の動作を尋ねる形です。
_____ you finish the report yesterday?
yesterday があるので過去の特定日を尋ねている
yesterday は過去の特定日を限定するため、その日に終わったかを尋ねる場合は過去形 Did you 動詞原形 が正しい。Have you finished... yesterday は時制矛盾。

高度な用法と慣用表現

基礎を押さえたら、上級者が押さえるべき特殊用法と慣用表現を整理します。

現在完了形の特殊用法

現在完了形には基本4用法に収まらない、慣用的な使い方があります。

現在完了進行形との対比

She has been studying for three hours. 動作の継続を強調する場合は現在完了進行形を使います。状態動詞(know、love、own)は進行形を取らず、状態の継続も単純な現在完了形で表します。

This is the first time 構文

This is the first time I have visited Kyoto. 「〜するのは初めて」は This is the first time の後に現在完了形が続く定型表現です。

the+最上級+I have ever 過去分詞

This is the best book I have ever read. 「これまで〜した中で最も〜」も現在完了形が定番です。
This is the most beautiful sunset I _____ ever seen.
the+最上級+I have ever 過去分詞 が定型
最上級+I have ever 過去分詞 は「これまで〜した中で最も〜」を表す定型表現。had では時制の基準点が過去になり、現在の話に合わない。

過去形の特殊用法

過去形にも、単なる過去の事実報告以外の用法があります。

仮定法過去

If I were rich, I would buy that house. 現在の事実に反する仮定では、動詞は過去形を使います(仮定法過去)。

控えめな依頼・願望

I wondered if you could help me. 過去形を使うことで、現在の依頼を控えめに伝える効果が出ます。

used to の過去習慣

He used to smoke, but he doesn't anymore. 過去の習慣で現在は違うことを明示する定型表現です。
I wish I _____ more time to finish this project.
wish の後の現在の願望は仮定法過去
現在の事実に反する願望は wish + 過去形(仮定法過去)で表す。have は直説法現在で、wish の後では文意が成立しない。

試験で頻出する瞬殺テクニック

試験会場で1秒で判定するためのテクニックを3パターン提示します。

空欄補充問題の瞬殺法

空欄補充問題は、まず文中の時間副詞を探すのが最速です。

時間副詞を最初に見る

ago、yesterday、last 〜、in 過去年 → 過去形。since、for 期間、so far、already、yet、ever、never → 現在完了形。

副詞がない場合は文の主節を見る

副詞がない場合、文末や前後の節に「現在の状況」「現在の結果」を示す表現があれば現在完了形、なければ過去形と判断します。
He _____ in this company for ten years.
for ten years は期間を示し、継続を示唆する
for + 期間 が単独で出てきた場合、現在まで継続している継続用法の現在完了形と判断するのが標準。過去形 worked は「過去に10年間働いた(今は違う)」という意味で文脈次第。文末の副詞に過去時点指定がなければ完了形が安全。

誤文訂正問題の着眼点

誤文訂正問題では、時制と副詞の不整合を最初に疑います。

時間副詞と時制のミスマッチを探す

yesterday なのに have、since なのに過去形、ago なのに have などの組み合わせは即座に誤りと判定できます。

主節と従属節の時制関係を確認

since 節の中が現在完了形になっていないか、when 節の中が現在完了形になっていないかを確認します。
The meeting started since the CEO _____ his speech.
since 節の中の時制は何が標準か
since が時間の起点を示す接続詞の場合、since 節の中は過去形、主節は現在完了形が定型。has ended は since 節内では使わない。

書き換え問題の定型

英文を書き換える問題には、時制間の典型的な変換パターンがあります。

過去形→現在完了形への書き換え

He died ten years ago. → He has been dead for ten years. 「亡くなって10年経つ」は完了形+for 期間で書き換えるのが定型です。

現在完了形→過去形への書き換え

I have just arrived. → I arrived a moment ago. just を a moment ago に置き換えると過去形に変わります。
He started living in Tokyo five years ago. He _____ in Tokyo for five years.
「5年前から始まって今も続く」は継続を示す
過去の起点と現在までの継続を1文に統合する書き換えは、現在完了形の継続用法 has 過去分詞 + for 期間 が定型。過去形 lived では「今も住んでいる」という意味が消える。

現在完了形と過去形の瞬殺問題集

ここからは記事全体の総まとめとして、基本・応用・超応用の3レベルで合計30問の総合テストを行います。各レベルで何が問われるかを意識しながら、自分の判断根拠を言語化して解答してください。

過去形と現在完了形の違い

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基本レベル問題(1-10)

基本レベルでは、空欄直後または文中のキーワード1つで判定可能な、教科書通りの典型問題を10問出題します。yesterday、last、ago、since、for、already、just、yet、ever、never といった時間副詞がそのまま判定の手がかりになります。

問題1

She _____ to the supermarket yesterday.
yesterday は過去の特定日
yesterday は過去の一点を指定する副詞で、現在完了形とは共起しない。よって過去形 went が正解。

問題2

I _____ already finished my homework.
already が現在完了形のシグナル
already + 過去分詞の現在完了形が定型。空欄に動詞の過去形を入れる選択肢ではなく、助動詞 have を選ぶ問題。

問題3

We _____ in this house since 2010.
since 2010 は起点
since + 過去年は起点を示し、現在まで続く継続を表す現在完了形と結びつく。

問題4

He _____ Paris three years ago.
three years ago は過去の時点
ago は過去時点を示すため、過去形が必須。現在完了形は ago と共起できない。

問題5

I _____ this novel three times.
回数の累計は経験用法
three times は累計回数を示し、現在完了形の経験用法と結びつく。

問題6

She _____ her keys, so she can't enter.
「今入れない」が現在の結果
過去の動作の結果が現在に影響している場合は、完了・結果用法の現在完了形を使う。

問題7

When I was a student, I _____ in this dormitory.
when I was a student は過去の期間限定
when 過去節は過去の限定期間を示し、主節も過去形になる。

問題8

_____ you ever tried Japanese sushi?
ever + 経験は現在完了形
ever は累積経験を尋ねる典型副詞で、Have you ever 過去分詞 の形が定型。

問題9

He _____ the report at 9 a.m. last Monday.
at 9 a.m. last Monday は過去の特定時点
last Monday の at 9 a.m. は完全に過去の一点を指定するため、過去形のみが正解。

問題10

We _____ each other for ten years.
for ten years は期間の継続
for + 期間が単独で現在まで続く継続を示す場合、現在完了形が定型。状態動詞 know は進行形を取らない。

応用レベル問題(11-20)

応用レベルでは、文がやや長く複文構造を含み、時間副詞だけでなく前後の文脈から時制を判断する問題を10問出題します。一見すると別の選択肢が魅力的に見えますが、論理を辿ると正解は1つに絞れます。

問題11

By the time the train arrived, we _____ for over an hour.
by the time + 過去形の主節は何形か
by the time + 過去形の主節は過去完了形が原則。現在完了形は基準点が現在のため、過去基準のこの文には合わない。

問題12

The number of customers _____ steadily since the new branch opened last spring.
since + 過去節があれば主節は何形か
since + 過去形の節がある場合、主節は現在完了形が定型。過去形 grew では「現在まで続く成長」が表現できない。

問題13

This is the third time I _____ this presentation today.
This is the third time の後は何形か
This is the 序数 time 〜 の構文では、後続節は現在完了形が定型。「今までに〜したのは3回目」を表す。

問題14

She _____ for the same firm ever since she graduated from college.
ever since + 過去節は現在まで続く継続を示す
ever since は since の強調形で、過去の起点から現在までの継続を表すため、主節は現在完了形になる。

問題15

The CEO announced yesterday that the company _____ record profits last quarter.
announced(過去)より前の出来事だが last quarter で時制が固定
last quarter という過去の特定期間を指す副詞があるため過去形。announced との時間関係で過去完了形を考えがちだが、明確な過去時点が示されているので過去形が標準。

問題16

Hardly _____ the office when the phone started ringing.
hardly が文頭にある倒置構文
hardly + 過去完了形 + when + 過去形 は「〜するや否や」の定型構文。文頭 hardly で倒置が起きる。

問題17

Although she _____ in Japan for years, she still struggles with kanji.
「years 住んでいる(現在も)」が文意
still struggles という現在形の主節と整合させると、譲歩節も「過去から現在まで続いている」現在完了形が自然。過去形では「現在は住んでいない」という解釈も生じる。

問題18

Not until last week _____ the truth about the incident.
not until + 過去時点 + 倒置文
not until が文頭に出ると倒置が起き、last week という過去時点に呼応して過去形の助動詞 did で倒置するのが定型。

問題19

The team _____ three matches in a row, but their fans still believe in them.
fans still believe(現在)と整合する完了形
still believe in them という現在の状況に影響している過去の連敗を示すため、結果用法の現在完了形が文意に合う。

問題20

It is the first time the committee _____ such a controversial decision.
It is the first time 〜 の後は何形か
It is the first time の後は現在完了形が定型。「〜するのは初めて」を現在の視点から表す構文。

超応用レベル問題(21-30)

超応用レベルは TOEIC Part5/6 や英検準1級・1級レベルの実戦問題で、ひっかけ・例外・慣用表現を含む10問を出題します。文を最後まで読まないと判定できない問題、似た選択肢から微妙な意味の違いで選ぶ問題が並びます。

問題21

Mr. Tanaka _____ the proposal at last month's board meeting before the merger talks collapsed.
2つの過去出来事の前後関係
collapsed(過去)より前に submitted した出来事を表すため、過去完了形が正解。last month の副詞があっても、前後関係を明示する際は過去完了形が優先される。

問題22

The patient _____ from the surgery for over three weeks now, and the doctors are pleased with her progress.
for over three weeks now + 進行のニュアンス
動作の継続を強調する場合は現在完了進行形 has been doing が選ばれる。recover は動作動詞で、進行形を取りうる。

問題23

Seldom _____ such a brilliant performance from a debut artist.
seldom が文頭の倒置 + 経験用法
seldom が文頭に出ると倒置が起き、後続は現在完了形(経験用法)の倒置形 have we witnessed が定型。

問題24

By next Friday, the engineers _____ the system for two full weeks without a single break.
By next Friday + 期間の継続 = 未来完了進行形
by + 未来時点 + 期間 + 動作の継続 は未来完了進行形 will have been doing が定型。本問は現在完了形ではないことに注意。

問題25

It _____ five years since the company last reported a quarterly loss.
it 〜 since 構文の主節時制
it has been + 期間 + since + 過去節 は「〜してから期間が経つ」の定型構文。is でも口語的に可だが、フォーマルでは has been が標準。

問題26

The auditors _____ to the conclusion that the financial statements were materially misstated.
were misstated と整合する基準点
that 節の were misstated は時制の一致による形で、現在の評価としての結論を述べているため、主節は現在完了形が自然。フォーマルな調査報告で頻出の構文。

問題27

Little _____ that the decision he made that day would shape the rest of his career.
little が文頭の倒置 + 過去の語り
little が文頭に出る倒置構文では、過去の物語的場面で did + 主語 + 動詞原形が定型。「〜とは知る由もなかった」を表す慣用表現。

問題28

The new policy _____ in effect since the regulatory framework _____ revised last year.
since 節と主節の時制ペア
since + 過去節(was revised)+ 主節は現在完了形(has been)の組み合わせが標準。両方が現在完了形だと since の文法的役割が破綻する。

問題29

Rarely _____ a case where the defendant has confessed before the trial begins.
rarely 文頭の倒置 + 一般的真理
rarely が文頭で「一般的にめったにない」を述べる場合、現在形の倒置 do + 主語 + 動詞原形が定型。完了形にすると「経験」のニュアンスが強くなり、本問の文意とずれる。

問題30

No sooner _____ the meeting started than the fire alarm went off.
no sooner + 過去完了 + than + 過去形 の定型
no sooner + had + 過去分詞 + than + 過去形 は「〜するや否や」の定型構文。倒置で had が文頭に来る。
最後に今日の成果を実践問題で確認してみましょう。
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まとめ:究極の識別法

瞬時判断の黄金ルール

過去形を選ぶのは、文中に yesterday、last 〜、〜 ago、in 過去年、that day、then、when 過去節 など過去の特定時点・特定期間を限定する表現があるとき、または現在の状況・結果と切り離された独立した過去の出来事を述べるときです。現在完了形を選ぶのは、文中に since、for、so far、up to now、already、just、yet、ever、never、recently、lately、回数の累計(three times、in my life)など現在までの幅・累計・現在の結果を示す表現があるとき、または「今もこうだ」「今こんな経験を持つ」「今こうなっている」という現在との接点を語るときです。

実用的な応用

ビジネスシーンでは、報告で過去の特定の会議や決定を述べるときは過去形(We discussed the budget at yesterday's meeting)、進捗や継続的な取り組みを述べるときは現在完了形(We have been working on this project since January)を使い分けます。日常会話では「昨日〜した」は過去形、「今までに〜したことがある/今〜してしまった」は現在完了形と直感的に選べるようにします。試験では時間副詞を最初に確認し、副詞がなければ文意に「現在との接点」があるかで判断するという2段階の判断手順を徹底すれば、迷いなく正解にたどり着けます。