引越しの朝

Last Updated:2022/05/19(木)
引越しの日。4時30分、嫌な夢で起きた。部長から、にゃんは車を買わないと会社はクビだ、と責められていた。もちろん、ただの夢。そういった話が現実にあるわけではないにゃ。ただ、車を持っていないと管理職にはつけないという都市伝説はある。管理職は災害時など公共交通機関がマヒした状況下でも移動手段を持っていなければならない、そういったことだと思う。とはいえ、にゃんは今は車を持たない。にゃんは今は一人暮らしで車の必要性を感じていないにゃ。もともと持っていたけど利用頻度が極めて少ないので売った。今日の引越しで、今よりさらに会社に近くなり、徒歩でも通勤が可能になるにゃ。

孟母三遷

学生のころ耳にした故事成語。この言葉は印象深く、常に意識の奥底にあるように思うにゃ。

中国、戦国時代の思想家孟子の母が子供の教育のために3回引っ越したというだけの四文字熟語。この言葉の本質は「教育熱心な母」とみる解説もあるが、それは違うと思うにゃ。本質は「習慣がひとをつくる」ということだと思う。

孟子の場合、墓の前に住んでいた時には葬式の真似をして、市場の前では商人の取引の真似をして、学校の前に引越したら学校で行われていた祭礼の儀式の真似をした。

おそらく意識ある子供である時間とは10年もない。6歳から15歳を子供というなら10年の間に3回は引っ越したことになる。3年ごとに今の暮らし、住まいを見直すのはよいと思う。実際、家賃に関しては経済や地域の動向に順応するために2年で見直せれることが多い。そこに住む人の状況、考えで住居を見直すのは良いとにゃんは思う。

鳥類の中には地球規模の気候変動に応じて、季節ごとに住まいを変える種も存在する。人が衣替えをするように、白鳥やツバメは住居替えをする。

白鳥は冬になるとシベリアから。ツバメは春になるとインドネシアから。それぞれ数千キロの距離を移動する。ツバメの体重は20g程度。iPhoneよりはるかに軽い体。とても小さな体の中に計り知れない生きる意志を持ち海を渡る。

現状を抜け出したい、自分を変えたい。

だったら悩むな、動け。にゃんも体の中の数兆個の細胞を統括するひとつの意識に従う。