アニメ「ピアノの森」感想

Last Updated:2022/09/23(金)

ピアノの森とは

アニメ「ピアノの森」を見終えたにゃ。

最後まで涙が止まらないようなハートが温かくなるアニメだったにゃ。

ショパンコンクールの優勝を目指すピアニスト達の心の葛藤や人間としての成長、友情、師弟愛が、現実のトップピアニストが奏でるピアノの演奏をBGMにして優美に描かれていたにゃ。

見終わった後、自分で自分を誇れるようになりたい、と思えるようになるにゃ。

悪口や陰口を言ってるようなセコイ人間からのハラスメントなんてのは論外、会社からの不当で理不尽な評価を受けていると悩んでいる人の救いになる傑作だと思うにゃ。

にゃんも、このアニメには救いを感じたにゃ。救われないはずがないとも言える。多くの人々に支持されているショパンという偉大な人物を讃えるための祭典ともいうべき「ショパンコンクール」。

世界中の天才が集う中で、「勝者」を1人だけ選出するという崇高で残酷なコンテストは、世の中にある様々な競争の縮図と言える。

その中で悶え苦しむ人、成功と挫折、姑息な人間と、素晴らしい人間、ありとあらゆる人間の業(ごう)・カルマといったものが全てこの究極のコンクールには関わるにゃ。

点数操作

多くの人に経験があると思うにゃ。自分の実力不相応に、あからさまに通知表の成績が良かったり、悪かったり。

にゃんは、入試の推薦試験までほぼオール5だったのに、合格が決まった途端、オール3になった経験があるにゃ。実力はオール4だったのだと思うけど、オール5から3への爆下がりに怒りを覚えたにゃ。

そういった点数操作は世に蔓延る(はびこる)。

入試で言えば、日程的に先行する推薦入試までは受験生の内申点が異常にあがる。

推薦バフだにゃ。

そして、推薦試験が終わると今度は大幅に成績が下がる。マイナスバフだにゃ。まだ入試を終えてない他の生徒の内申点に点数は回させる。

こういった点数のやりくり、どこにでもあるにゃ。

日本ボクシング連盟の腐敗

日本ボクシング連盟には、「奈良判定」というものがあった。多くの証言がその事実を認める。「奈良判定」は日本ボクシング連盟元会長の山根あきらの意向。判定に迷ったら奈良県出身者に点数をつける。そういった考えが1人歩きして、いつしか、奈良県出身者だったら多少負けていても勝つというあからさまな不正となった。

電通 オリンピックの腐敗

電通という広告代理店のビジネスモデルなので腐敗とは言わないのかもしれにゃい。電通の汚いやり口はここでは触れにゃいけど、オリンピックが終わったあとも紳士服の青木、角川による不正なスポンサー契約など続々と汚職が発覚しているにゃ。

酒での過ちではなく、酒が人の本性を暴くにゃ

そんな格言がある。オリンピックも同じ。オリンピックが人の本性を暴く。競技自体の話ではないけど、ビジネスの世界での競争も熾烈を極め、欲得のために人徳を失った人は多いにゃ。

NHK 紅白歌合戦の腐敗

電通の汚いやり口と同じように、NHKもビジネスでやっているのだから腐敗とは言わないのかもしれにゃい。

「あんた、誰やねん?」

という今まで見たこともない歌手が出演するとう問題。

それから、普通に考えたらジャニーズファンが何十万人もいるし、視聴者層は圧倒的に女性なので、白組が必ず勝つはず、それなのに時々紅組が勝つという、審査員の盛り上げ根性。

そもそもテレビを持ってるだけでも、受信料を支払わせることを容認していること自体が腐っているにゃ。NetflixとかAmazon Primeの努力を見習うべきにゃ。

「あんた、誰やねん?」な人や、派手なおっちゃん、おばちゃんの出演料のために、課金したくないねん。

ピアノの森で描かれた腐敗

国内の地方のコンクールでも、ショパンコンクールでも採点にまつわる人間模様が描かれているにゃ。

電通がオリンピックの委員を賄賂で買収したり、公共たるNHKが独断で出演者を選出したり、まぁ、腹立たしいことはあるにゃ。

ピアノの森で描かれた光

ピアニスト一ノ瀬海。

ピアニスト・いちの・せかい

せかい・いちの・ピアニスト

世界一のピアニスト

採点者の採点は新聞で公表します、という方法で不正な採点を排除して、

「なぜ、不正な採点をちゃんとしなかったんだ!」

と電話口で怒鳴る上司に対して、

「二度と不正なんかするものか、馬鹿ヤロウ!」

と社畜に言わせるほどの感動の演奏の数々に、心を撃たれたにゃ。

今日も少し、理想の自分に近づきたい。

そう思わせてくれるアニメ作品だったにゃ。

ピアノの演奏者

ピアノの演奏は、2021年ショパンコンクール2位の快挙を果たした反田恭平はじめ、世界のトップピアニストが務める。

ピアノの森 公式HP 演奏者の一覧