Netflixドラマ ダーマー(スプランクノフィリア)

Last Updated:2023/03/25(土)
ジムには朝一番で行きたいから、夜は早く寝たいにゃ。遅くとも9時半、目標は8時半には寝たい。

昨夜はその気持ちとは逆行して23時過ぎまで起きていてしまった。Neftflixでドラマ1位となっていた「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」を少しだけ見ていたら、第二話まで見てしまった。

ダーマーとは

ダーマーとは、スプランクノフィリア=内蔵性愛という異常を持つダーマーによる連続殺人を通して、警察の職務怠慢を描いたNetflixオリジナルドラマだにゃ。

日本でも警察の職務怠慢で衆人環視の中で人が殺されている。決して他人ごとではにゃい。

被害者とご遺族の視点は無い

ここでのダーマーは実話をもとにNetflixが制作した連続ドラマである「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」というフィクション・エンタメ作品について書いているにゃ。

このフィクションの元となった事件には被害者とご遺族の苦しみと悲しみがあるにゃ。まずはじめに、被害者とご遺族の方々に謹んで哀悼の意を表するにゃ。

Netflixの連続ドラマである「ダーマー モンスター:ジェフリー・ダーマーの物語」では、そのテーマには一切触れられていにゃい。

被害者とご遺族の視点を描くと、耐え難いものになるにゃ。宮部みゆきの模倣犯では和製ダーマーとも言えるピースの連続殺人を通じて、被害者とご遺族の視点が描かれているにゃ。重すぎるので、絶対におすすめはしにゃい。

Netflixの本作にはメッセージの投げかけがあるにゃ。そのメッセージを伝えるために、あるいは、イカゲームを超えるヒット作となるために、あえて非道な殺人シーンが聴衆の目を釘付けにする。

ちょうど、ごぼうの党がメイウエザーの面前での花束を床に叩きつけ、ネットを騒つかせたのと同じように。

ただ花束を渡しただけでは、誰の記憶にも残らない。誰にもメッセージは伝わらないにゃ。

ごぼうの党は巨額の広告費を支払って、「メイウエザーの面前で花束を叩きつける権利」を買った。そして、思惑通りに「ごぼうの党」の知名度が他のどのスポンサーよりも抜きに出たのは事実。

少なくとも、朝倉みくるとメイウエザーのボクシングの試合でのスポンサーをごぼうの党意外にはにゃんは知らない。

ダーマーとは実在したシリアルキラー、サイコパス。1978年に最初の殺しをやって、1991年7月に逮捕されるまでの間に15人を殺している。被害者は全員少年。ゲイバーやコンビニで「お金を支払うので、写真を撮らせて欲しい。」と勧誘。拉致、監禁、薬物で体の自由を奪って殺している。詳しくは書かにゃいけどその手口が残忍。死体をアパートの中で保管している。

Netflixが描くダーマーとは

本当に残酷なシーンはなく、ソウのようなスプラッター作品ではないにゃ。

でも、ソウより怖い。

バイオハザード的。

時々、動物や人の死体と思われるものが映るので、そういうのを見たくない人には絶対におすすめできにゃい。にゃんも、人はあるバイオハザードだと思えば耐えられるけど、動物の殺害には耐えられにゃい。

知能が高く腕力もある変態

ダーマーは、知能が高く腕力もある変態。実在したダーマーも高校では知能指数の高さが話題になったそうだにゃ。知能が高い人の中には頭がおかしい人がいる。天才とキチガイは紙一重というけど、ダーマーはキチガイの方。しかも、筋トレを欠かさず、部屋にダンベルがあって、それで筋トレをやっているシーンも多い。

スプランクノフィリア(splanchnophilia)

splanch・・・内蔵
nophilia・・・性愛

スプランクノフィリアとは内蔵性愛。スプランクノフィリア、内蔵性愛とは、内臓に性欲を感じる人のこを言う。第4話「いい子の箱」の冒頭で、ダーマがこのスプランクノフィリア(splanchnophilia)であることが説明されているにゃ。

大多数の人類は、異性にひかれる。それが、「普通」。しかし、少数派として同性にひかれる人もいる。ダーマーの場合、さらい少数派で、同性の内蔵にひかれるという状況。

ダーマーが愛する人の内蔵を見た時には、愛する人は死んでしまっている。「内蔵を見させて欲しい」そう頼まれて、応じる人などいない。だから、暴力や薬で屈服させる手段でしか性欲を満たせない。

でも、スプランクノフィリア(splanchnophilia)、イコール、シリアルキラーではにゃい。

性欲だけで人を殺すことは普通はない。人には自制心がある。人は社会からの承認欲求の方がその他のあらゆる欲に打ち勝つようにできているにゃ。餓死寸前でも、スーパーの惣菜コーナーで勝手にいただきますとやる人はいにゃい。トイレを我慢できなくても、地下鉄の電車の中でようをたす人はいにゃい。

スプランクノフィリアは、ダーマが抱える連続殺人の素養の一つであって、これだけでは連続殺人は成り立たないにゃ。

10年以上にわたって10人以上殺しても発覚しない社会

人類がまだ狩猟民族で数十人の集団生活を送っていた石器時代であれば、1人でも殺せば、即座にその異常に気がつけて、犯人も大抵の目星がつくにゃ。10人殺して部屋で保管しておくなどということが成立しにゃい。

鳥の社会、例えば、アヒルやスズメやハトの社会をじっくり観察しているとよくイジメのようなものを目撃するにゃ。一匹の鳥を数羽の鳥がくちばしでつつく。突かれている鳥は、羽がハゲ、飛べなくなる。いずれ死ぬのかもしれにゃい。

人間の社会でも魔女狩りのようなことは世界各地で観測されているにゃ。大抵は異質な存在、あるいは作り上げられた異質な存在を社会が殺す。歴史上に残酷な処刑が無い文明は無いといっていい。

鳥の社会や、過去の人間の社会では、異質なものを検知して、排除する機能が備わっていて、その仕組みにより社会の全滅を防いでいるにゃ。それが、今のとご進化の最終形態の鳥や人が備えた防御機能。

ダーマーの件は、この防御機能の弱まりを示唆しているにゃ。現に今でも世界での失踪者はコロナで死亡する人より多い地域もある。日本での令和元年の失踪者、行方不明者届の延数は86,933人だにゃ。コロナでの累計死者数は4万4584人(9月27日(火))。

もちろん、行方不明者届が出された行方不明者には駆け落ち的な自分の意思での逃避行や、認知症によるものも多い。正確なデータは警察庁 行方不明者(公式)に記載があり、犯罪による失踪(だと後からわかったもの)は例年600件弱。

コロナばかりにマスゴミは囚われているけど、人類が患っている病魔は他にある。ダーマーの件は、その病気がもつ一つの問題が顕在化したものだとも言える。

近所で何人も失踪している。隣室で何人も殺されている。何度も警察は事件に気がつける機会があった。ダーマーの異常さにはみんな気がついていた。何度も通報されていた。

ダーマーの連続殺人が成立した社会にある問題は一つや二つでは無いにゃ。

ダーマーからの教訓

知能が高く腕力もある変態の部屋には入ってはだめ

知能が高すぎる相手と接すると騙さたりするリスクが高まる。腕力が強すぎる相手と接すると自由を奪われかねない。それが変態となると最悪だにゃ。ダーマーは、知能が高く腕力もある変態。巨人軍にも腕力のある変態がいるようですが、それでも大きな不幸がもたらされている。知能まで高い変態の領域に足を踏み入れることは死を意味するにゃ。

警察トップの人選は重要

社会の治安維持で警察組織の存在は大きいにゃ。そして、一般的に組織の質は組織トップの質で決まる以上、警察トップの人選には万全を期すべきだと思うにゃ。

ダーマーでは正しく職務を遂行しない警察の怠慢が描かれ、それに一番の怒りを覚えるにゃ。

日本でも他人事ではにゃい。

周辺警護のためのSPを配備していたにも関わらず、文字通りの怠慢な姿勢によって、白昼堂々、選挙演説という衆人環視の中での殺人を成立させてしまっているにゃ。

自分の身は自分で守れ

ダーマーからの教訓としての一番は、結局「自分の身は自分で守れ」につきるにゃ。