理不尽に耐えられない

Last Updated:2022/11/17(木)
一日一行日記、連続三十日目。

今日は本当に会社でブチ切れそうになったにゃ。サラリーマン人生の何もかも捨てて部長に対してブチ切れそうになったにゃ。もう我慢も限界だにゃ。

「あなたの下では働けません。」

そう言いそうになっかにゃ。現在の仕事を最も推進しているのは自分だという自負があり、他部から頼りにされているのは自分だという自負もある。今日も他部とのタフでタイトな交渉を終えて、それなりの方向性を導き出すことができたにゃ。

確実に部長以外の合意は得ていたにゃ。それなのに、部長は話の落としどころが面白くないらしく厳しくにゃんを叱咤。部長は「どうなってんだ、この野郎」とにゃんをリングコーナーに追い詰めてボコボコにしようとしてくる。周囲は沈黙。

少し前、香川照之がホステスの髪を鷲掴みにして、いい気になっている写真スクープが週刊誌に掲載された件があったけど、構図は似ているにゃ。

大口の客である香川照之の気分を損ねることは、ホステスとしてできるわけがない。自分の上司である部長の気分を損ねることは、サラリーマンとしてできるわけがない。

そういった関係性での勝って好き放題な振る舞いには耐えられないにゃ。

しかし、社畜である以上は堪え忍ぶのも仕事。

内心は怒りに歯ぎしりしながらも、にゃんは

「全責任は私にあります、本当に申し訳ありません。」

と頭を下げて謝罪したにゃ。

部長は「チッ」と舌打ちして

「どうしようもない野郎だな、まったく。」

と捨て台詞を言って、一旦はその場を去ってくれたにゃ。

しばらくして、部長の帰り際ににゃんにまた声をかけて、今度は落ち着いた口調で、

「今日は帰ろう、明日の朝考えようか。」

と、今日はもういいから、といったまっとうな大人の対応に変わっていたにゃ。

ただ、納期が迫っていて、帰るわけにも行かないので、今日も昨日に引き続き残業になったにゃ。

帰宅は21時50分。夕食を食べ終わって、気分転換のためにソファーに寝転がりプロジェクターでYouTubeを見ていたら寝落ち。気がついた時には0時を回っていたにゃ。

そのまま眠ってしまいたいほど、強い眠気と、疲れと、人生への嫌気で、「このまま寝てしまおう。」と思ったにゃ。

それでも、「一行でいいから日記を書く。」と机に向かったら、酷い眠気の中でも、一行以上の日記を書くことができたにゃ。

今朝は6時半起床。朝からピアノの練習をして、会社には納期の迫る仕事をすすめるために8時前に出社。21時過ぎまで仕事。クタクタになりながも、冷静に今日の自分を振り返る日記記入をしている自分を立派だと思うにゃ。

部長からの理不尽も四六時中続いているわけではないにゃ。僅かな時間だとしても、今こうして、日記を綴ることができている日常に感謝しかにゃい。

ニュースでは、ポーランドではロシア製のミサイルで何人かが死んだという。理不尽なことがあるのがこの世界だにゃ。生きている人の数ぐらい、命を奪われた生き物もいるにゃ。

理不尽を恨みたくもなる。しかし、恨んでなんになる。部長から受けた実際のところの被害ダメージはゼロだにゃ。にゃんが石コロだとして、部長は石ころに向かって好き勝手なことを言っていると客観的に見てみればいいと考え方次第だにゃ。

会社では社畜を演じきるにゃ。

ま、理性の訓練所だにゃ。

体を鍛えるためにわざわざ高いトレーニングジム費を支払っているにゃ。理性を鍛えるのは、会社に行けば理不尽な上司のおかげで無料だにゃ。

今日も理性の勝利に祝杯だにゃ。

ってことー。