新年度

2023年4月4日
Last Updated:2023/04/04(火)
#日記
今日から新年度。

会社の大きな会議室には新入社員が集まっていたにゃ。新品の作業着を着た集団からはまさにフレッシュな雰囲気が漂っていたにゃ。とてもいい真剣で引き締まった空気を朝から感じたにゃ。

一方で、事務所では朝から不穏な空気が流れていたにゃ。朝から部長が不機嫌で事務所の上座からネガティブな空気がモクモクと立ち込めていたにゃ。

そんな悪い雰囲気の中、今日は朝一番で部長にご説明して承諾を得なければならないことがあったにゃ。それで、部長の席の近くにある部長相談席に陣取って部長の隙きを見ながら、他の自分の仕事を進めたにゃ。

部長は不機嫌な顔でいろいろパソコンに打ち込んでいたにゃ。部長の傍らの席で横目で隙きを見計らったにゃ。隙きを見計らいながら自分の仕事をしているうちに、いつのまにやら自分の仕事に没頭してしまったにゃ。

ふと視線を感じて、横を見ると部長が鬼の形相で

「テメェ、なんで俺の横で仕事やってんだ、クソのくせに。」

といったように、睨めつけられていたにゃ。

にゃんこ先生は大分焦ったにゃ。けど、冷静を保って。

「部長に見て頂きたい資料があるにゃ。今朝、部長はお忙しいようでしたので、ずっと隙きを見計らっていたにゃ。」

と事情は説明したにゃ。

部長は

「はーっ?、マジかよ。」

もっと早く声を掛けろよ、とおっしゃいたげな言い方だったにゃ。実際には、もちろん最初にお声掛けをしていたにゃ。そしたら、

「うっせぇな畜生、今、忙しい」

と言われたにゃ。それで、忙しさの隙きを部長の傍らの席に座ってずっと待っていたのだにゃ。

そうやって、とりつけた部長へのご説明の席には、課長も座って頂けたにゃ。心強かったにゃ。少なくとも部長の恫喝を一緒に受けて頂けるだけ、十分ありがたいにゃ。

部長は午前中一杯、不機嫌で、周囲のみんなと

「これじゃ、みんな萎縮しちゃうよ。」

「月曜の朝は鬼門だ。」

と、苦笑いしあったにゃ。

不機嫌を仕事に持ち込むのは良くないにゃ。

今朝見かけた新入社員のフレッシュ感と、部長の癇癪に疲弊した部の雰囲気が対照的だにゃ。

どれだけ希望に溢れた新入社員でも、「なんで、このような人の下で働かなければいけないんだ?」というような人間の下に配属されれば、腐っていくにゃ。

新品の作業着が少しずつ設備機械の油で汚れたり、擦り切れたりしていくように心もどんどん汚れていくにゃ。

弱っちいやつ、だったらにゃ。

どれだけ、周囲が腐っていようとも、にゃーは強く気高く、そして、美しくありたい。そのように強く願う。そのように行動する。

耐油、耐摩耗に優れた作業着のように、汚れをはじき、摩擦に打ち勝ち、いつまでも美しいままで。

君のその心だけは。

2023年4月4日