【名著】韓非子 組織と権力の教科書

Last Updated:2023/05/17(水)
今日は有給休暇でお休みにゃんこ。

【読書記録】韓非子 組織と権力の教科書

久しぶりに紙の本を読んだにゃ。

にゃんは基本的にaudibleという聴き放題の朗読サービスが3ヶ月間、90円といった特価の時だけ、本はまとめて読んでいる(聴いている)にゃ。


ただ、名著の中にはaudible化されていないものもある。そういう本は大切に読んでメルカリで買値同等で売るようにしているにゃ。

それで、今日読んだ本は「韓非子 組織と権力の教科書」。

今はタイトルが変わったみたいで、Amazonだと、おそらく同じ本だと思われる本が、「組織サバイバルの教科書 韓非子」として売られているにゃ。


作者の守屋 淳(もりや あつし)(もりや じゅん ではなく・・)は、渋沢栄一の名著「論語と算盤」の現代語訳で有名。中国史研究の第一人者であり、グロービス大学の先生でもあるにゃ。

韓非子 組織と権力の教科書の超おおまかなあらすじ

学校で学ばない大切なことがあるにゃ。

典型的な例が「お金について」。この知識が無いために社会人になって破産する人は無数にいる。この知識を身に着けて富豪になる人もいる。

この本、「韓非子 組織と権力の教科書」は「組織と権力について」の教科書だにゃ。

なんか、自分だけ出世しないポンコツは読むべき。

おそらく、思考回路が論語的に偏りすぎているにゃ。論語には理想的な正義について書かれているけど、論語が書かれてから100年、中国では戦争は続き、韓非子が書かれて数年で戦争は終わっている。

日本では論語ばかりがクローズアップされるけど、論語が書かれた後に対を成すように書かれたのが韓非子。

論語では人は教育で変わるとあるけど、事実であり、事実ではにゃい。堕落した社会人は無数に世に蔓延る。

韓非子では、人任せにしないシステムが重要だと解いている。人は堕落することを前提に、堕落させないための方法があれば、堕落しているにゃんこ先生にも有効だにゃ。

組織サバイバルの教科書 韓非子のAmazonでのあらすじ

以下、Amazonからの引用。
「経営者が愛読しているにもかかわらず、ほとんど口外されない名著」--『韓非子』。『韓非子』全編を貫いているのは、人間不信(性悪説)の哲学です。中国の古代において『論語』の理想とするような組織は、時代が下るにつれてその批判や改革への試みが徐々になされていきました。その解決策として誕生したのが『韓非子』です。その意図は「ムラ社会のような目的意識の強くない組織を、成果の出せる引き締まった組織に変えたい」ということ。強敵が外部に多数ひしめく過酷な状況でも生き残れる、筋肉質な組織を『韓非子』は作ろうとしました
 また『韓非子』は、組織にいる人間がその中で生き残るための教科書という一面も持っています。どんな名経営者であっても、組織の頂点に立ち、それを維持するためには、ライバルや派閥間の抗争、権力闘争を乗り越えなければならない状況に直面します。当然そんな状況で用いられるノウハウは、きれいごとばかりではありません。他人に堂々とはいえないような手段も駆使せざるを得なくなります。こうしたノウハウは、下にいる人間にとっても多々必要になります。どうしようもない上司や同僚に対抗するため、巻き添えになって責任をとらされないため……そういった状況での権力の握り方や、権力闘争のコツといった知恵を学ぶ糧として『韓非子』はあるのです。
 本書では『論語』的な立場(徳治)、『韓非子』的な立場(法治)の二つを対比させながら――それぞれの考え方の特徴とその強み、弱み、さらには現代的にどのような意味や活かし方があるのか、について解説します。前著『最高の戦略教科書 孫子』と同様に、親しみやすい文体をこころがけ、現代の事例を全体に散りばめて読者の理解を深めていきます。